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口臭増幅メカニズムMechanism

F.n菌(フソバクテリウム・ヌクレアタム)
S.g菌(ストレプトコッカス・ゴードニイ)
引き起こす
口臭増幅メカニズム
口臭は、単に「食べ物のニオイ」ではありません。
実は、多くの場合は 口の中の細菌が作り出す「腐敗ガス」が原因です。
近年特に注目されているF.n菌と
S.g菌の「協力関係」
  • 歯周病と深く関わるF.n菌×歯の表面に最初に住みつくS.g菌
  • *
  • この細菌同士の連携が口臭を大きく悪化させることがわかってきています

口臭は「細菌の
チームプレー」で強くなる

口臭の原因菌は1種類ではありません。
実際には次のような流れで
ニオイが増幅していきます。

  • 01
    S.g菌が歯に
    足場を作る
  • 02
    足場に
    F.n菌が集まる
  • 03
    細菌の
    巨大マンション
    が形成される
  • 04
    酸素が減り
    タンパク質を
    腐敗分解
  • 05
    強烈な
    腐敗ガスが
    発生する

    ニオイが増幅…

※バイオフィルム

  • S.g菌が歯に
    足場を作る

    FLOW01

    S.g菌とは?
    S.g菌(Streptococcus gordonii)は、口の中に比較的早期から存在する細菌です。
    特に、歯の表面、舌、歯ぐき周辺に付着しやすく、細菌の足場職人のような役割をしています。
    単独では比較的おとなしい菌ですが、この菌がいることで、他の悪玉菌が定着しやすくなります。
  • 足場にF.n菌が
    集まる

    FLOW02

    F.n菌とは?
    F.n菌(Fusobacterium nucleatum)は、細菌同士をつなぐ橋渡し菌として有名です。
    この菌は、歯周病、口臭、慢性炎症との関連が非常に深く、最近では大腸疾患、動脈硬化、全身炎症との関連も研究されています。
    F.n菌の特徴は、いろいろな細菌をくっつける能力を持っていることです。
    つまり、口の中で細菌の巨大コミュニティーを作る中心人物なのです。
*

この2つの菌が協力すると…

  • FLOW03

    ネバネバの細菌膜
    (バイオフィルム)
    が巨大化

    最初に歯に付着したS.g菌にF.n菌が結合すると、歯周病菌、むし歯菌、嫌気性菌などが次々に集まります。これが、バイオフィルム(細菌の巣)です。この状態になると、通常の歯みがきでは除去が難しくなります。

  • *
  • FLOW04

    酸素が減り
    “腐敗環境”になる

    F.n菌が増えると、バイオフィルム内部は酸素不足になります。
    すると嫌気性菌が増殖しやすくなります。嫌気性菌は、酸素の少ない環境を好む“腐敗菌”です。
    これらが、舌の汚れ、血液成分、食べかす、剥がれた粘膜を分解します。

  • *
  • FLOW05

    強烈な
    「腐敗ガス」が発生する

    この時に作られるのが、揮発性硫黄化合物(VSC)です。代表的なものには、硫化水素(卵が腐ったニオイ) 、メチルメルカプタン(腐敗臭) 、ジメチルサルファイド(生ゴミ臭)などがあります。これがいわゆる「歯周病口臭」の正体です。
    特にメチルメルカプタンは、強烈な悪臭、歯周組織破壊、炎症悪化にも関与します。つまり、臭いだけでなく歯周病も進行させるのです。

つまり細菌同士が協力する
ことで口臭は強くなる
のです

舌苔(ぜったい)が臭う理由

舌苔が臭うのは細菌による腐敗が起きているから
舌の白い汚れ(舌苔)は、実は細菌、タンパク質、剥がれた細胞、食べかすの集合体です。F.n菌は舌にも非常に多く存在します。
つまり舌苔は、“細菌による腐敗工場”なのです。

なぜ歯周病の人は
口臭が強いのか?

歯周病による炎症が細菌のエサになっているから
歯周病になると、歯肉から出血、膿、炎症タンパク、壊れた組織が増えます。細菌はこれらを栄養にして、さらに腐敗ガスを作ります。
つまり、「炎症が細菌のエサになる」という悪循環が起こります。

口臭対策で本当に重要なこと

単なるマウスウォッシュでは、
一時的にニオイを隠しても
根本改善にならないことがあります。
本当に重要なのは、「細菌が増えにくい
環境を作ること」
です。

  • 歯周病治療
    • バイオフィルム除去
    • 歯石除去
    • 歯周ポケット改善
  • 舌苔コントロール
    • 舌クリーニング
    • 乾燥対策
  • 唾液量を増やす

    唾液は天然の抗菌システムです。

  • 腸内環境改善

    腸内環境悪化は、免疫低下や慢性炎症を介して口腔細菌バランスにも影響します。

  • 栄養療法
    • 抗酸化
    • ミトコンドリア機能
    • 免疫バランス

最近注目されている考え方

口臭が全身疾患のサインである可能性も
近年では、「口臭=単なるニオイ問題」ではなく、「慢性炎症のサイン」と考えられるようになっています。
特にF.n菌は、全身疾患との関連も数多く報告されており、口臭は、“体からの警告サイン”である可能性もあるのです。

F.n菌とS.g菌は、互いに協力しながら
細菌の巣を作り、
歯周病・舌苔・炎症・
腐敗ガスを増幅させます。
その結果、強い口臭が発生します。
つまり口臭の本質は、「細菌による
慢性腐敗現象」
とも言えるのです。
だからこそ口臭改善には、口の中だけでなく

炎症、栄養、唾液、腸内環境、
全身代謝まで含めた
総合的アプローチが重要に
なります。

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